リプケア変化中

みなさん明けましておめでとうございます。

年末は少し忙しくて更新が滞ってしまいましたが、去年の飼育日記を見返してみると、237回書き込んでいました(笑)

思った以上に書きまくっています。

 

これもマイナー生物を皆さんに知ってもらうため。

今年もへんな生きものネタを中心にお届けする予定です。

 

さて。

2015年の5月にへんな生きもの研究所の水槽内で見つかった珍種クラゲ・リプケア(Lipkea sp.)

リプケアは十文字クラゲの仲間で、泳ぐことはなく岩に付着しています。

この仲間の発見例は少なく、国内では2012年に千葉の博物館で見つかったのが初記録。これまでに千葉と鳥羽でしか見つかっていません。

生態の多くは謎に包まれています。

 

千葉県の博物館でリプケアの無性生殖による増殖が報告されています。

伸長したクラゲの基部が切り離されると肉団子状 になり、それがクラゲや中間型、ポリプの3 つの形態に変化するそうです。

このような無性生殖は十文字クラゲの仲間ではこのリプケアで初めて確認されたそうで、なかなか興味深い習性だと思っていたのですが、鳥羽では観察されていませんでした。

それが、この年末から新年にかけて無性生殖の過程らしい変化が見られたので、お知らせします(まだ途中ですが)

 

変化に気が付いたのは11月下旬

11/27 クラゲの基部が出ベソのように飛び出てきました…

4日後の12/1 に見ると形が少し変化しているのが明らかに…

1週間ほどでどんどん形が変化していきます。12/9撮影 

しばらく間を置いて、12/25のクリスマス…

おぉ、さらに細長く伸長しているではないですか!

そして、新年あけましておめでとうございます、の元旦。

見ると、伸長した基部の根本が少し細くなってきました。

おそらく、あと数日でこの基部は本体から切り離され“肉団子”に変化していくものと思われます。

その後、どんな姿になるのか…

 

ちなみに、千葉の博物館の例では、無性生殖してもなかなか上手く育たなかったようです…

飼育が難しいのかもしれません。

 

今後、鳥羽のコがどのように変化(成長)していくのか、大きく育てることができるのか、挑戦です。

【飼育研究部 森滝丈也】