モヅ子は9代目に移動しました

2016年11月 27日(日曜日) 筆者 もりたき

セノテヅルモヅルでは大きな成体に小型の幼若個体が付着する行動がよく観察されます。

本当の親ではなくても成体であれば幼若個体は取り付き、取り付いた成体の口に腕を差し込むなどして餌を横取りしているように見えることから、私はこの行動を「すねかじり行動」と呼んでいます。

この飼育日記でもおなじみの「モヅ子ちゃん(個体番号№1)」は、複数の個体に乗り換えながら、この「すねかじり行動」を実に丸4年継続中です。

 

さて。

先日の飼育日記で紹介しましたが、すねかじりしていた7代目が弱ってきたので8代目のテヅルモヅルを導入させてモヅ子を引っ越しさせてみました。

ところが、どういう訳か、8代目はお気に召さなかったようで、最近になって元の7代目に戻ってきてしまいました(矢印がモヅ子)

今まではこんな事はなかったのですが…

8代目のサイズが大きすぎたのか?あるいはモジャモジャすぎたのか?

けれど、戻った7代目は弱っているので、8代目を別の水槽に移して新たに9代目となる新たなセノテヅルモヅルを導入してみることにしました。

間もなくモヅ子ちゃんは7代目を離れ、9代目(右)にするすると近づき始めました(水面から撮影)

ところが、最初の内こそ腕を絡ませたりしていた9代目でしたが…何かを察したかのように急に右側へ移動しはじめました。

逃避行動でしょうか?

結局そのまま逃げて(?)いきました。

興味深いのは、9代目に逃げられたモヅ子がまた元の7代目へ戻っていったこと。

やはり誰かにすねかじりしていないと落ち着かない(他個体への依存度が高い)ようです。

そして、一夜明けて…

水槽を見ると、モヅ子は9代目の盤にしっかりと取り付いていました。

裏(口側)から見ると、こんな感じ。

いつも口側に取り付きます。

こうやって見る限り、状態の良い個体を選択しているようですね。

 

興味深い「すねかじり行動」これからも観察を継続します。

 

それにしても、テヅルモヅルは大きなサイズになるまで何年かかるんだろう。

一説では20数年かかるとも聞きますが…

【飼育研究部 森滝丈也】