もう一つのヤドリアミ

2016年10月 31日(月曜日) 筆者 もりたき

先日、へんな生きもの研究所にヤドリアミの一種(Heteromysis japonica?)を展示したと書き込みましたが(というか水槽に入れてみただけですが)、その勢いでもう一種のヤドリアミの仲間も調べてみようと思い立ったのが、昨日の閉館後。

前にも少しお話しましたが、別の25℃設定水温にも別のヤドリアミが多量に増殖しているのです。

思い立ったらすぐに採集できるところが水族館の良いところですね(笑)

 

このヤドリアミは元々サンゴ水槽で自然に増えていたものですが、 予期せずにへんな生きもの研究所でも湧きはじめていました。

どうやらサンゴ水槽から持ってきた岩に付いていたようです。

 

採集したメス個体の保育嚢には発生中の胚が6つ。

先日のヤドリアミH. japonica?の卵はピンクでしたが、こちらはキレイなグリーン!

色の違いが興味深い。

眼柄に小さな突起があります。

第3胸脚

尾節

こういった特徴を見比べていくわけですが…

結局、種類は特定できませんでした。

 

日本で見つかり記載されたヤドリアミ属Heteromysisは5種が知られています(Heteromysis japonica とカイメンに共生する2種 H. xanthopsH. komaii 、 和歌山県の水族館の水槽から見つかった2種 H. kushimotensisH. nomurai )

今回のヤドリアミの特徴は日本産のどれとも合致せず、どうも国外のヤドリアミである可能性がでてきました。

 

実は、この仲間は国内では5種が知られているだけですが、世界では70種も含まれる大きなグループだとか。

これは…おそらく外国の種でしょうね。

サンゴと一緒にインドネシアの海から来たのではないでしょうか。

 

こうなると、片手間で種類を特定するのはかなり難しくなってきます。

あらためて時間があるときに再度挑戦したいと思います。

【飼育研究部 森滝丈也】