ハッピー・ハロウィン!

2017年10月 21日(土曜日) 筆者 もりたき

へんな生きもの研究所で公開中の青いモクズガニ。

なかなか好評です。

さて、彼らの餌にいつもはキビナゴ(魚)を与えていますが、今日は気になっていたアレを試してみることにしました。

それは、カボチャ…

私は初耳でしたが、このモクズガニを採集した方がモクズガニはカボチャが好物だとおっしゃっていました。また、りゅー君に聞くと、高知の四万十川でもモクズガニにカボチャを与えるそうです。

「モクズガニにカボチャ」は地域問わず定番なのかもしれません。

ちょうど、たっけーさんがカピバラの餌を準備をしていたところに出くわしたので、カボチャをひと欠けもらいました。

せっかくのハロウィンなので、少し加工してみました(笑)これで試してみます。

与えると…何の問題もなく受け取って食べ始めました!へぇ~

調べてみると、モクズガニにカボチャを与えると、身が甘くなって美味しくなるそうです。(モクズガニは食用です)

だとしたら、カニの好みと言うより人間の都合なのかも。

【飼育研究部 森滝丈也】

まつ毛かな?

2017年10月 21日(土曜日) 筆者 たかむら

ジュゴン水槽の近く、海草の茂った水槽(シーグラス水槽)にいるお魚さん

体長10センチほどの大きさです。

名前を【ヤエヤマギンポ】といいます。「ヤエヤマ」は漢字で表記すれば「八重山」となりますね。

愛嬌のある顔をしたお魚さんです。

んで、このヤエヤマギンポをよ~く見て見ると…

目の上と、目の下にぴょろぴょろしたものが見えませんか?

これって…

【まつ毛】は、ともかくも【鼻毛】は…苦笑

じつはこれ、皮膚の一部と考えてもらってよいものでして…【皮弁】と呼ばれています。

種類によって形もかわるので、名前をしらべる分類のキーになることもあります。

目の上にあれば【眼上皮弁】とよばれます。

鼻のところは…なんて呼べばいいんでしょうね?

ともかく【鼻毛】ではありませんので!笑

皮弁は、あまり泳ぎまわらない魚に多く見かける傾向があるのですが、カモフラージュの役目を果たしていることもあるようです。

いかがでしたか?【ヤエヤマギンポ】さん

次にご紹介する時までには、さらにキュートな表情のお魚さん探しておきますね。

皆さんもぜひ水族館でお魚さんの顔をじっくりと観察してみてください。

楽しいですよ~

【飼育研究部 たかむら】

タコの身体測定

2017年10月 20日(金曜日) 筆者 もりたき

水族館の予備水槽で熊野灘水深300mの沖合底引き網で採集されたタコを飼育しています。

体色から私はアカトラと呼んでいますが、少なくとも日本では記録されていない種類のようで、現在調査を進めています。

現在飼育中の個体(個体識別番号№5)摂餌中

タコの種類を特定することはかなり難しいのですが、去年飼育していたアカトラ№3が水槽の中で性成熟に達してこのタコの特徴がかなり明らかになりました(№3は2017年5月死亡)

体に皺状の突起があり、成熟すると腕の中程あたりの吸盤が特に大きくなる。また、オスの右第3腕(交接腕)の先端にある、メスに精子を渡すための器官(舌状片)がかなり大きく、腕の長さの20%ほどに達する。

これらの特徴はミズダコ属Enteroctopusのものに合致します。

ちなみにミズダコ属Enteroctopusは4種が知られていますが、北半球に生息するのはミズダコだけ。アカトラはミズダコとは姿が明らかに異なります。

もう少し調査を継続してデータを集めなくてはいけません。

現在飼育中の№5♂はまだ若く、ミズダコ属の特徴がはっきりしません。

成長と共に変化する特徴を記録するため、先日、体の計測を行いました。

胴体の計測。

大事な交接腕はなかなか見せてくれません(笑)

なんとか先端の舌状片を撮影。でもまだまだ小さいですね。

あと半年程でぐんぐん大きくなると思われます。

【飼育研究部 森滝丈也】

セレナの顔

2017年10月 19日(木曜日) 筆者 オカピ

とってもお久しぶりのオカピです。

いつも思っていることがあるのですが、ジュゴンの写真って難しいな・・と。

これまで、たくさんのセレナの写真を撮ってきましたが、なんだか結構同じ顔・・。

こんなのや・・

 

こんなの・・

私にとっては、どんなセレナでも可愛いのですが。

 

でも、最近とっておきの写真が撮れました!! これです!

うふふっ・・って笑ってる~!!

タイミングが良かったのか、こんなセレナが撮影できて私のお気に入りの一枚になりました!

 

では、これは??

ちょっとあくび中で、恥ずかしい感じになってますが・・。でも、これはこれでお茶目でしょ!

みなさんもセレナの可愛い写真を撮ってあげてくださいね!

 

では、もう一枚。

現在、鳥羽水族館ではハロウィンイベント開催中です。

魔女になったセレナ(イラスト)が館内のところどころに登場しています。

ぜひ探してみて下さいね!

【 飼育研究部 オカピ 】

パラオとオオベソ

2017年10月 18日(水曜日) 筆者 もりたき

鳥羽水族館で見ることができるオウムガイ類はオウムガイ、パラオオウムガイ、オオベソオウムガイの3種。

3種同時展示は日本唯一。合せて水族館生まれのオウムガイもご覧いただけます!

オウムガイが南太平洋のフィジーからオーストラリア、フィリピンにかけて広く分布するのに対し、パラオオウムガイはパラオのみ、オオベソオウムガイはニューカレドニア島周辺に分布が限定されています。

パラオオウムガイは殻径が21cm以上にも達するオウムガイ類最大種。実物を見て頂くとその迫力が実感できるので、ぜひ、直接見てご確認ください。

殻の模様は薄めの印象ですね。

こちらはオオベソオウムガイ。殻の中央に臍孔(サイコウ)が大きく開いているので簡単に見分けがつきます。殻の模様は赤みが強く、美しいですね。

パラオオウムガイについて面白い情報を得ました。

パラオ国際サンゴ礁センター(水族館)の職員さん曰く、パラオでは飼育3ヶ月でパラオオウムガイの殻の模様が退色し、真っ白になってしまうのだとか。

当館では、飼育していてもそんな風に退色してしまうことはありません。特にオオベソの殻は緻密で、長期間飼育しても殻の模様が鮮やかに残る印象がありますね。

飼育環境の違いもあるでしょうが、オウムガイの種類によって殻の質にも違いがあるような気がします。

【飼育研究部 森滝丈也】

またまたニシキエビが抱卵しました!

2017年10月 16日(月曜日) 筆者 もりたき

単独で飼育しているメスのあのニシキエビがまたしても!

2日前の夜のことでした。 その日私はちょうど宿直で、見回り中に見つけて驚きました。

つい先月、産卵したばかりなのに、もう産卵するとは…驚きました。

これで今年は5月と8月に続く3回目となります。

もちろん、卵は未受精のはず…

ところが、先日の飼育日記でお伝えしたように、きっちり1ヶ月間抱卵した卵がある日を境に全てきれいに消失したことから、もしかしたら卵は発生が進んでいて、孵化したのでは?そんな疑念が出てきたのです(荒唐無稽。まず、あり得ない話だと思いますが)

でも気になる。

これは実際に観察して確認するしかない。

そうなると、次の産卵はいつだろうか?来年か?と心待ちにしていたところだったので、ちょうど良いタイミングでした。

卵は腹肢でしっかりガードされていて、確認はなかなか容易ではありませんが、本日、水槽掃除ついでに接近して卵を撮影を試みました。かろうじて少しだけ写っている卵が分かるでしょうか?(矢印)

ともあれ、1ヶ月後が楽しみです。結果を期待してお待ち下さい(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

本当にあった歯の話

2017年10月 16日(月曜日) 筆者 いま

皆様ご無沙汰しております。飼育日記幽霊部員の「いま」です。笑

 

お客様から 「セイウチって歯(牙以外)あるの?」って聞かれることがあります。

確かに、普段は牙の存在感が強すぎて見えませんよね。

安心してください、ありますよ。

 

セイウチの歯式は

上顎 1/1/3

下顎 0/1/3

と表記されています。

左の数字から「門歯」「犬歯」「臼歯」で、左右片側の本数を表しています。

(種によっては臼歯は前臼歯と後臼歯などに分かれます)

トバスイセイウチ達の歯事情を公開しましょう。

まずポウちゃん

ご立歯。あ、ご立派ですね。

 

次はツララちゃん

ポウちゃんよりは少し小さめの歯ですね。

非常に可愛らしい。

 

最後にクウちゃん

皆様、画面中央、下顎の奥歯にご注目頂きたい。

 

リプレイ

おわかり頂けただろうか。

下顎の一番奥の歯が無いことに、、、。

歯の霊の怨念が、クウちゃんの奥歯を消し去ったとでもいうのだろうか、、、。

 

 

クウちゃんにはこんなヒミツもあったんです。

なぜ無いのか僕にも分かりません!笑

親不知のように奥に眠っているのかも。

今のところ水族館に来て12年間、本人は困って無さそうです。笑

牙(上顎犬歯)は虫歯でとってしまったけど、

まだこれから新しい歯と出会えるかも?!

 

 

お口の内にもたくさんの個性があるセイウチたちでした!(*^_^*)

 

【飼育研究部 いま 】

アザミサンゴのスイーパー触手

2017年10月 15日(日曜日) 筆者 もりたき

エントランスホール入ってすぐのサンゴ水槽

彩りを増やそうと、今回、新たにいくつかサンゴを導入しました(手前の砂地に置いてあるのが新しいサンゴ)

そして昨日、潜水掃除ついでに水槽に潜って観覧面から見やすい場所にサンゴを設置しました(矢印)

ところで、ここには近くにアザミサンゴがいます。

アザミサンゴは強い刺胞毒を持ち、夜になるとスイーパー触手と呼ばれる長い触手を伸ばして周囲のサンゴを攻撃します。

そのため、レイアウトに気をつけるのは鉄則です。

今回は、画像では近くに見えますが、アザミサンゴから10cmほど離しておいたので攻撃されない安全圏だろうと判断しました…が、少しあまかったようです。

ちょうど、昨日は宿直だったので、夜の見回り中に水槽をのぞいてみましたが…

うぉぉ、アザミサンゴが髪を振り乱すかのようにスイーパー触手を伸ばしまくり、近くのサンゴ(ミドリイシ類)を攻撃しているじゃないですか!

近くに来た新参者に対して完全攻撃モードです。

水流にたなびくスイーパー触手は15cm近く伸びていました。

このまま攻撃され続けると、せっかく導入したサンゴは死んでしまうので、ひとまずスイーパー触手の届かない位置まで移動し直しました。

展示としては、できるだけボリュームのあるレイアウトにしたいところですが、サンゴの相性を考えると、上手く配置する工夫が必要になってきます。

【飼育研究部 森滝丈也】

アカメアマガエルの赤ちゃん

2017年10月 14日(土曜日) 筆者 あおくら

みなさん、こんにちは!初めて飼育日記を書く、あおくらです。よろしくお願いします!今回は、鳥羽水族館で生まれたアカメアマガエルの赤ちゃんを紹介したいと思います。

アカメアマガエルは、中米などに生息するカエルで、名前の通り真っ赤な目を持ち、体もとてもカラフルな色をしています!みなさんもテレビや本などで見かけたことがあるのではないでしょうか。夜行性のため、来ていただいたお客様は葉の陰などで寝ている姿を見ることが多いかもしれません。

このアカメアマガエルが8月8日に卵を産み、今ではオタマジャクシがすくすくと育っています。

大人への第一歩として、後ろ肢が生えてきます!しばらくして前肢が生えてくると、いよいよ陸上での生活が始まります。

だんだん顔つきがカエルっぽくなってきたような。でもまだ尾びれがついたまま、、、もう少し経つと、

尾びれが無くなったのがおわかりでしょうか!目も少し赤みを帯びてきています。これからも成長を楽しみに見守っていきたいと思います!

奇跡の森では、期間限定でオタマジャクシを展示中です。運が良ければ、後ろ肢のある個体が見られるかも!ぜひ見に来てくださいね-

【飼育研究部 あおくら】

ウミサボテンの幼体

2017年10月 14日(土曜日) 筆者 もりたき

先日お伝えしたばかりのウミサボテンの幼体ですが、休みをはさんで昨日確認すると大きく成長していました。

ポリプの触手が羽枝状になっています。

4日前の姿。

これを含めて回収した10卵のうち8つはひとまず順調に成長しています。

あいかわらず成長は遅いですが、日々成長する姿を間近で見るのはなかなか楽しいものです(笑)

今後はウミサボテン飼育に力を入れている後進の飼育員に管理を託そうと考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】